@kodakana_ship10
北海道/苫小牧のことを語る

苫小牧市科学センターとミール展示館

11月3日は、苫小牧市美術博物館の年に二回の無料開放日、でその企画展を観た後、この科学センターに回りました。

本館は1970年頃の建設らしく、昭和戦後期の公共施設の雰囲気です。展示も古さを感じさせるものがあり、今となっては逆に貴重で楽しめます。

ここにはアマチュア無線局が設置されており、展示室の屋上に見えるのがそのアンテナだと思われます。少し残念なのは無線や電波に関する展示がごく少ないことです。

この裏手に「ミール展示館」が併設されています。この部分は1999年の増築ということで、本館よりは老朽化していません。窓が広く取られ、外からでも目玉の宇宙ステーションが見えます。

入場は本館ともども無料です。太っ腹!

中には本物の「ミール」本体と、天文観測モジュールの「クヴァント」が連結された状態で展示されています。ミールは本体が打ち上げられた後、様々なモジュールが送り込まれ、合体して機能を拡張するという構造でした。

地上に残された予備機が、1989年「世界デザイン博覧会」のために日本に持ち込まれた後、競売にかけられて日本企業が落札。それを90年に苫小牧の会社が買い取り、98年に市に寄贈されたものです。

この展示館では、ミール本体の居住部に入ることが出来ます。宇宙ステーションに搭乗できるという、世界でも希な施設なのです。

科学センターの小冊子に、本館とミール展示館で記念のハンコを捺す欄があり、展示館の方はミール本体にハンコのクヴァントが合体するという気の利いた構成になっています(かと思ったらよく見ると前方ドッキングポートでした☓☓)