黒澤明の『7人の侍』を何年かぶりに観た。3時間27分。黒澤映画は観るたびに新しい発見があるのですが、今回は百姓たちの貧しさが沁みた。この映画の時代設定は1586年なのですが(安土桃山時代)、百姓たちはまだ「藁葺き屋根」の家に住んでいた。ちなみに、一応「板の間」で人びとは暮らしていた。しかし、「板の間」も奈良時代には一般的ではなく(山上憶良の和歌を思い出したい)、平安・鎌倉時代にようやく庶民に広がったものではないだろうか。一方、町人たちは板葺きの家に住んでいて、瓦葺きが普及し始めたのは江戸時代に入ってからだった。ただ「瓦葺き屋根」に象徴される農村の貧しさや共同体意識は昭和まで存在してたような気がする(戦前のブラジル移住や戦後の集団就職など)。ぼくたち日本人はつい最近(50〜60年くらい前)まで空腹や貧困、雨漏り、泥水が多い世界で生きていたんだなと感慨深く思った。ぼくは「正史」では語られない、人びとの物語や美術がとても好きだ。
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