先々月、祖母が亡くなった時に、色んな証拠や証言から、自分たちの一族は元を辿ると廻船問屋だった可能性が高いと確信した。江戸時代、三河は味噌、酢、醤油などの醸造調味料の一大産地で、ぼくの祖先はそれを運んでいたのだった。というわけで、知多半島、紀伊半島、足摺岬、長崎、五島列島と自分に縁が深い場所が繋がった。そんなわけでぼくは「醸造調味料」とか「身欠き鰊や昆布」などに関しては異常に詳しいんだけれど、もう一つの花形「俵物」についてはよく知らなかった。
調べると、煎海鼠(いりなまこ)・干鮑(ほしあわび)・鱶鰭(ふかひれ)が「俵物三品」と呼ばれて、長崎の出島貿易で清国へ売られていたそうだ。さらに言うと、今でもこの三品の主要産地は日本の東北地方で、最高級ブランドとして扱われているらしい。中国の高級料理と日本の歴史との深い関係を知ったようで、すごく嬉しい。いつか自分でも食べてみたい。
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