世界史上で他国からの侵略や支配を受けたことがない国のほうが少数だとは知っていたけれども、近代においてポーランドは150年間、国家消滅していたのだ(1795-1945年)と改めて知って驚いた。祖国への溢れる郷愁や愛情が伝わってくる数多くの楽曲を残したショパン(1810-1849年)は多くの時間を他国で過ごし生涯も短かったけれど、誕生から息を引き取るまでの間、ずっと祖国を他国に占領されていたのだと思うと感慨深い。また近くのチェコでの社会主義による統制時代も43年間続いた(1946-1989年)。東ヨーロッパの国の多くは大体そんな感じだろう。かくして人生の多くを逆境や苦渋を舐める時間として過ごしているぼくだけれど、諦めなければ希望はある。ものすごい時間はかかるけど、人は失くなった国さえ取り戻せるくらいパワーがあるのだ。人はどんな絶望に遭遇しても希望を失ってはいけないのだと思った。
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