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映画のことを語る

以前からアキ・カリマウスキ監督の映画は好きだった。
昔映画館で『過去のない男』を観たとき不思議な感じと落ち着く気持ちが混ざった。
MarimekkoとARABIA、そしてムーミン谷だけがフィンランドではない。
その後フィンランド人の友達や職場の知り合いが出来て、またフィンランドの国の抱える問題を扱ったドキュメンタリーなどを見るようになってアキ・カリマウスキの世界が真実の一部だと知った。
『浮き雲』と『街の明かり』という映画を立て続けに観た。
『過去のない男』と合わせフィンランド三部作と呼ばれているらしい。
アキ・カリマウスキの映画は台詞が少なく行間で様々な状況や心の動きが観る人の想像に委ねられている気がする。

心の優しい監督なのだろう。
多くの映画に雑種の普通の犬も登場し、エンドロールには彼らの名前も人間の俳優陣に混じって出てくる。

やるせない気持ちにもなるが地味だけど心に残る映画だ。
暖かい気持ちになる。