また静かに雪が降りだした。前回、今季の最強寒波とか言われていたけれど、ぼくの住んでる場所では冬に2、3回の大雪が降って然るべきなのだ。雪が降らないと、山々に水が溜まらないし、木も大きく育たないし、草花も早く芽を出してしまうし、様々な生き物の卵も間違った時期に孵化して死んでしまうのだ。去年の秋、息絶え絶えなカマキリが、毎年ヤバいくらい雪が積もる郵便ポストの上という最悪な場所に産みつけた卵を見るたびに(その時に一瞬、目が合った気がするのだ)、とてつもなく大きな自然の中で自分もまた生きてるのだと思うのだった。春にカマキリたちが無事に孵化するまで、ぼくは雪かきをするのだ。
自分(id:happysweet55)のことを語る