芸術家(油彩)だった父親の教育方針で、小学校では「絵の具セット」を使わせてもらえなかった。
空き缶を3つ針金で束ねた父手作り筆洗いと、どこのメーカーかよくわからない怪しい水彩絵の具。変な形のパレット。
そして筆は、父曰く「これ一本でなんでも描ける」という竹軸の面相筆一本のみ。
金色銀色の入った「ぺんてる」の絵の具や、プラスチックの筆洗い、大小の絵筆が揃っている友達が羨ましかった。
下書きも鉛筆禁止で、家にあったコンテを持参。さすがにパンで線を消せとは言われなかったけれど。
友達と違うのが嫌だった反面、ちょっとプロっぽくてカッチョいいとも思っていた。絵は下手だった。
はてなハイカーたちの小さい頃の話が聞きたいなのことを語る