「暮しの手帖」の熱心な読者だった小学生の頃。
特に、家電製品の商品テストの記事が大好きだった。
あくまで客観的かつ厳格な基準の性能比較、膨大な時間をかけた地道な耐久試験、
そしてそれらから得られた様々なデータに基づく的確な批評など、一切の商業色を排したガチのテスト。
家にあったバックナンバーを何十冊もあさって、鼻血が出そうなほど興奮して読んでた。
ナショナル・東芝などの大手電機メーカーの新製品を、「こんな馬鹿げた商品」だの「愚かな機能」だの、
バッサリと容赦なく扱き下ろすのも痛快。自分にとっては、どんなマンガよりも面白かった。
理解してくれる友達は一人もいなかった。