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超容量のことを語る

[ハイクへの伏線][小さい頃]
いわゆる「多数派」という集団に昔からどうにも縁がなかった。
ずっと前に書いた暮しの手帖のこともそうだけど、
そこまで行かなくとも、級友たちが夢中になっているアニメやゲームやテレビ番組が、自分の好みとはなぜか違っていた。
親の仕事の都合で越境入学していたのも自分だけだったし、男子でピアノを習っているのも自分だけ。
絵の具セットも芸術家だった父の意向で、無理やり変なものを持たされていたし、服は襟付きのブラウスをよく着せられていた。
自分を取り巻く環境、好みのもの、習慣。それらがやっぱりどこか少しずつ、「普通=多数派」からズレていた。

そのような幼い頃の経験から、漠然とした多数派への憧れもあったけれど、実際にそうなろうと努力したこともあったけど、
次第に「無理をしてまで皆と同じにする必要がない」と思えるように、考えがゆっくりゆっくり変わっていった。

どうしても「多数派」は、自分にとって居心地の良いものではなかった。

だから、といってはなんだけれども、はてなハイクはとても自分に合っているような気がしている。
勝手にそう思っている。