【読了】
コーマック・マッカーシー著／『ザ・ロード』
滅亡した世界をひたすら南へと向かって、歩く父と子との話。
前評判が凄くよかったし、ピュリッツァー賞も受賞してるんで、やや警戒して読んでたんだけど（ひねくれ者ですね、ぼくは）、いやいやこれは本当に素晴らしい作品でした。
あんまりここで言っちゃうと、読んでも面白くなくなっちゃうんで言いませんが、さすが現代アメリカ四大巨匠やんな、と。
本の表紙の通り、はじめから終りまで、灰と雪が降ってる世界で、テンションも常に最悪に低いところで語られる話なんだけど、ぐいぐい読まされました。
そして、物語の最後もよかったです。こういうイフものとって、結末がしょーもなくて、シラケることが多いんだけど、予想を裏切ることのない終わり方でしたよ。尻尾の先までアンコが入ってたみたいな感じで、絶賛です。
最近、いい本読んでもないという方には、ぜひオススメかも。ぼくは今映画されてるという映画もぜひ見たいと思ってます。
（ちなみに先週読んだ『四人の兵士』というフランスの作家の本は、描写やストーリーはよかったんだけど、ラストだけがなんかいただけなかった。え？これで終わりなんって感じで）