父が入院している(またかよ)。
臨終が迫っている(と父は主張する)のだがそのわりには恐ろしく元気で、カツカレーだの鰻重だの幕の内弁当だのが食べたいと言う。
気づくと病床はなぜか広大な学食の片隅にあってわたしは料理を届けるため厨房と病床を何度も往復する。
一方母は自宅の徹底的なリフォームを企てていて「巾骨飛」(ハバコットビと読むらしい)なるたいへん希少な建材をどうしても使いたいと言う。
わたしは父に料理を届ける合間を縫って母と建築士との打ち合せに同席して交渉を手伝わなければならない。
巾骨飛は装飾的な欄間の一種で壁の目の高さに嵌め込むものらしい。
ゆめにっきのことを語る