当時60代半ばだった母に「ひとりなら泊められるから○月×日の△△便でシャルル・ド・ゴールまで来てね」と言ったら旅支度を手伝った父が半病人になるほど大騒ぎしたくせに、
機内で隣り合わせた見知らぬ紳士*の手助けで無事入国手続を終えた途端「すぐに娘と会えてしまったらなんか面白くない」と空港の探検を開始、
通りすがりの紳士**に助けられて非常用に教えておいた「公衆電話の使い方メモ」を片手に自宅に今着いたよコールをし、
迎えに来た娘を1時間待たせたあげく呼び出しを掛ける寸前に「あらもう来てたの」と言いながら颯爽と登場、
移動の電車の中ではポケットから出したサイコロキャラメルで隣のイタリア人のおじさんと非言語コミュニケーションで盛り上がり、
娘が鋭意セッティングした初心者向け街歩きコースは「もうくたびれたからいいわ」ってことであっさりキャンセルしてすやすや眠ってしまったのだった。
*日本人の大学教授だったらしい。その節はありがとうございました。
**推定フランス人のビジネスマンだったらしい。その節はありがとうございました。