父の通院に付き添って大きな病院の薄暗い待合室にいる。
テレビで現代美術の番組を流していて待っている間ぼーっと眺めている。
大きなテラスがあって出てみるとそこはリゾートホテルに変わってもう一人で来たことになっている。
知らないリゾート客数人とバスで海辺を走ってどこかへ向かう。
さっきの番組に出ていたと思しき美術評論家がいて(派手なストライプのジャケットと軽薄で傲慢な口調でどうも信用する気が起きない)、マネキンとアンドロイドとロボットの出てくるとある絵本の素晴らしさを滔々と話してるのだがわたしはどうもどこかで聞いた話だ、そうださっきタクシーでかかっていたラジオのDJが同じ話をしてたじゃないか、しかも先週のジャパンタイムズに書評が載っていたはずだ、と思って話を聞くのを止めてしまう(でもその絵本は読みたいと思う)。
バスは目的地である海と繋がった沼地にさしかかって、降りてぞろぞろ歩き出すと「豚バラの薄切りみたいなピンク色の生肉から白くて細い人間の腕が上を向いて真っ直ぐに伸びている」というオブジェが群れるように置いてある。
なんとはなしにああこれフラミンゴだよなあと思って目の前の風景を画集のページを捲るように遡っていくとオブジェは少しずつ変形して数ページ先で鮮やかなフラミンゴの群れに変わる。
ゆめにっきのことを語る