ヘニー・ヘラルド・ハンセン『服装の歴史』によると、「1910年ころに肝がある」という印象です。パンツスタイルの普及には、テーラード・スーツの登場、コルセットの廃止運動、お腹の部分がふわっと出てるボッティチェリ・スタイルの流行等の影響が大きいようです(服飾のムーブメントとしては)。まず19世紀末〜20世紀初頭にスポーツ着としてズボンが用いられ、その後室内着として1930年代にゆったりしたパンツスタイルが登場し、働き着やリゾート・ウェアとして好まれるようになった、とあります(今読んだところなので棒読みです)。
この変化の前段階として、1850年代の運動があった、と捉えていいのか、それとも華美な飾りを廃していって、目的にあったシンプルなものを美とするような建築や家具の嗜好の変化や、スポーツ、リゾートの文化が大きいのか、やはり今読んだところなのでよくわかりません……
でも、コルセットの歴史と切り離せないのは確かなので、若い人がコルセットを用いなくなった辺りを掘るといいのではないかなと思います。若い人がお腹のラインを衣服の丸いラインで隠すようになったころといいますか。コルセットとペチコートを用いなくなったことによって女性の足のラインが発見されていった経緯があると思うので。
みなみ(Southk)のことを語る