「……というのは嘘で……」というのは村上龍『69 sixty nine』の決まり文句だったのですが、決まり文句といえば近年の白眉は東山彰良の『イッツ・オンリー・ロックンロール』の「それもそうやね」だと思っていて、主人公が親友と深刻な対立を迎える度に「それはそうやね」の一言で衝突を回避するところにその政治的メッセージがあるというのは嘘で、緊張→「それもそうやね」→かくーの繰り返しで迎えるラストの一章のおもしろさ。
次のジャンルは「今年の秋とさんま」でお願いします。
「……というのは嘘で……」というのは村上龍『69 sixty nine』の決まり文句だったのですが、決まり文句といえば近年の白眉は東山彰良の『イッツ・オンリー・ロックンロール』の「それもそうやね」だと思っていて、主人公が親友と深刻な対立を迎える度に「それはそうやね」の一言で衝突を回避するところにその政治的メッセージがあるというのは嘘で、緊張→「それもそうやね」→かくーの繰り返しで迎えるラストの一章のおもしろさ。
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