村上春樹が好きだと言いづらいということについて少し考えてみた……身の回り調べによると、村上春樹ファン（三人くらい）に、村上春樹について言及を避ける傾向が見られるようになったは『1Q84 』の BOOK 3 以降。『1Q84 』は私も BOOK 3 まで読んだ。そして「BOOK 4 が出るのでしょう」という感想を抱きました。「2」まではそれなりに楽しんで読んだのですが、「3」で話が小さくなったので、これは「4」の前奏で、「4」でどかーんと来るのだろうな、と。と、そんなことはおそらく読んだ人のほとんどが思ったことでしょう。しかし「4」は出ず、鳴り物入りでリリースした『1Q84 』は年取ったエヴァンゲリヲン風味の何か（気色悪い親父と新興宗教と探偵と度を越した暴力と）のまま終わるのか……？　　という「待て」の状態のまま時が流れた……。だってみんな（三人くらい）BOOK 3 以降沈黙してるもん。「村上春樹が好きだと言いづらい」の中身は、実際にはこの『1Q84 』でケリがつかなかったことに対するぼんやりが継続中ということではないでしょうか。フィギュアスケートにたとえると「好きな選手が世界選手権で今ひとつな演技をしたまま休養に入った」ときのファンの状態。それを世間様のせいにすると話がごちゃごちゃになるのでは。
http://anond.hatelabo.jp/20170228225844