デヴィッド・ボウイの映画「ジギー・スターダスト」で印象的なのが、お客さん一人ひとりに向かって語りかけるような静かな佇まいと、それが確実に客席に届いている感じ。デヴィッド・ボウイがいかにも、今にも何か語って聞かせてくれそうで、暖炉のまわりに集まって彼の話を聞いているような気がする。そういう感じはプリンスにもあるし、高橋幸宏にも YUKI にもかしゆかにもある。いわんやベニー・シングスにおいてはどこでも居間だ。
それが私の「ロック・スター観」なんだなあと羽生結弦演じる（私にとっては）不思議な「ロック・スター」を見ていて意識しました。