いけない。執事のことを考えなければいけないんだった。ついメイドのことを考えてしまった。
メイド「奥様! 本日の午後ロー、奥様のお好きなニンジャですわ。録画しときます?」
私「そういうことはいちいち確認しなくていいわ。録画しといてちょうだい」
メイド「かしこまりました」
私「ああそれから」
メイド「はい?」
私「私、ニンジャはそれほどではなくてよ。先に言っておくと、ゾンビと鮫とワニもたしなむ程度よ。忘れてならないのは」
メイド「おばけですね!」
私「おばけって言うのはやめてちょうだい。幽霊って言って」
メイド「はあ……あっ、そんなことより奥様、『日曜美術館』が半年分たまっていますよ! ご覧にならなくては」
私「いやそこまでたまったら前のはもういいわ、削除sh」
メイド「(うるんだ瞳で見つめる)」
私「見ます。今夜見ます。あなたそばで解説してちょうだい」
メイド「はい!!」
雨子のことを語る