『沖縄スパイ戦史』(2018 年、三上智恵、大矢英代)を昨日観ました。
・当事者たちの証言とアメリカの公文書館等に残る史料から描き出す、沖縄北部での住民を巻き込んでのゲリラ戦、スパイ戦についてのルポで、たいへんな労作。
・たとえば少年たちを編成した護郷隊の隊長、村上さんは、中学校の先生になりたいという希望を持ちながらあれよあれよという間にスパイ教育を受け、沖縄に配属になったときはたったの 22 歳で、生涯少年たちと沖縄への贖罪意識に苦しみ、追悼し続け、自身のご家族にはほとんど護郷隊について語ることができなかったという、そうした一兵士の痛ましい人生も浮かび上がる。
・そういう時代だったからしょうがなかったという語り方をするとき、人はまだその苦しみの中から逃れられずにいるんだなと思ったし、そのときにどういう構造の中に人々が捕らわれていたかということをじっくりと繰り返し語っていくのが大事なんだなと思いました。
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