こないだのコーヒー&本オフで、書店は今後カフェも併設になっているような大型書店か、文脈棚がメインのセレクトショップのどっちかになっていくしかないんじゃないかなあって話になったの(だからその間のくまざわ書店や宮脇書店のような中規模書店の生き残りが大事ってことも)。私は書店では「あっ、こんなのあるんだ」って思いたいので、出版社別あいうえお順ABC順にフラットに並んでるのが好き。何か明確に探しているときはせっかちになっているんでなおさら。
でもそもそも、他人のむわっとくるような「好みの話」を聞くのが好きで、「この人は顔の長い人が好きなのだな」とか「わりと構造がかっちりしたものが好きなのだな」とか聞こえる瞬間が楽しいのでセレクトショップも楽しい。これは高校生のときに音楽好き、本好きな子たちといっしょにいて押しつけ合った三年間の経験が大きかったんだと思う。ここで話は突然変わるのですが、橋本治のことはその全員が好きだったので、今にしてみれば十分偏ったグループだったのだけど、当時は「私たち、いろいろだ」という認識でした。
雨子のことを語る