カヴァーニ祭りのラストはミッキー・ローク主演の「フランチェスコ」。
映画の冒頭は、史実のとおり、キアラの元へフランチェスコが帰る場面。
以降つづくフランチェスコの受難に
「神様、ミッキー・ロークを早く楽にしてあげてください」
と祈りっぱなしですわ。
このココロに杭打つドSMにアタクシすっかりやられました。
そのうえ雨で濡れねずみになって帰ってきてカラダは十分疲れてるのに眠れない、と。
仕方なくネットをふらついてると、そこで初めて無知なアタクシは、聖キアラ=サンタ・クララと知るわけです。
マジかよ……。「サンタ・クララ」と言えば
(おかわりはこっち)
エルネストが司令官(コマンダンテ)として指揮し、キューバ革命樹立の足がかりになった勝利の地。
98年に発見されたボリビアで戦死したエルネストの遺骨が帰還、埋葬されている街。
大臣という地位、安定した生活、愛する妻子というすべての財産を投げ出して、搾取に苦しむ飢えた民を救うためゲリラ生活を選んだその人物像が、重ねたくないのに重なってしまう。
ベニチオ・デル・トロのゲバラ2部作の後編「39歳別れの手紙」でも
「もうやめて、早く楽になって」と祈り続け、処刑シーンではホッとした。
「ゲバラ=赤いキリスト」なんて絶対呼ばない。呼んだらダメ。
なのに、どうしてアタクシは、ゲバラTシャツ着て「フランチェスコ」観てるのよっ!?
や・め・て・く・れ!!
と・ま・ら・な・い!!