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せきららこのことを語る

WEDGEで「売れ残りのペットはどこへ行く」という特集があったので購入。まだ途中だけど、正直、うーん……。

夏に、「動物取扱業の適正化について」のパブリックコメントというものが募集されていて、それが12万件集まった。記事はその内容の紹介から始まり、何が問題視されているのかを語る。

記者は中立であろうとしているようで、パブリックコメントに反論する業者のコメントを引用するんだけどそのコメントがものすごく稚拙。そしてその稚拙な言葉を「反論足りえる」と引用しているのだとしたら、すごいなー、と思った。

例えば、パブコメの一部「深夜の生態展示規制」に対して引っ張ってくる反論が「夜に買いたいお客さんがいるにもかかわらず一方的に規制をかけるのはいかがなものか」なんですよー。

わかります?そもそも、「深夜の生態展示の規制」は人間の購買欲求や都合に合わせて動物の生態(昼行性)に反し、不適切な生活サイクルであることを問題にしているのであるのに、その反論として、「買いたいお客様が買えないじゃないか」って凄くない!?
(もちろん、そこにある真意は買いたいお客様がどうとかじゃなくて”売れなくなるので困る”ということで、商売として完全に成り立たなくなるのは、却って動物たちの環境を悪化させるかもしれない、という問題はあるかもしれないのだけど)。

そして、この反論を引っ張ってきて
「規制ありきではまじめにやっている業者までつぶされないかと心配している」という言葉をまとめとして引用して、一理ある、と結論付けるのはどうなんだろう。

大体、現時点で生態販売を抑制しているペットショップやブリーダーは存在しているわけで、わずかながらいるそういう人たちが、規制がないことによって圧迫されている、という事実は絶対にあると思うんだけど。

なんか、不思議な気持ち。