あと、いわき総合のこのお芝居は、ゲームをモチーフにするという手法のベタさと、その主張のベタさがどちらもある、のがよかった。
どちらかでバランスを取ろうとしていないのが、いっそ潔いな、と。
これ、高校生くらいじゃないと出来ないと思う。
大人がやろうと思ったらどうやったってこねくり回すし「綺麗事」言いたくなくて、斜に構えて見せたりしちゃう。何より、大人になると見えてくるものは確かにあって100パーセント正しい立場などないことを知るし、物の見方は多極的になって、簡単には言えない、と言うこともある。
それを知っちゃったら、ああいう話はできなくなっていくんじゃないか。
だから、言えるうちに、ああやって、素直に、どーんとぶつかっていって
そこでひるまない、と言う姿勢に、私は好感を持った。
ひるまないポーズ、でもいいんだけど。
高校生だろうと、でも、なぜ、どうしたら、という悩みがないと思ってはいないから。
でも、悩みながらも、ひるまないでいくぞ、と言うのはなかなか覚悟のいることではないですか。