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演劇のことを語る

いわき総合高校演劇部東京公演
『Final Fantasy for XI.III.MMXI』
カーテンコールで、本気で「出てきちゃいなよ!」と思いながら手を叩いたのは久しぶりかも。
すごく良かった。無理やりにでも夫を誘って見にくれば良かった。
彼は絶対に好きだったと思う。
「福島の高校生が原発を取り扱う」という物語が、どうしたって持ってしまう闇や絶望を、とても真摯に取り扱っていて、でもそれを闇や絶望のまま観客に届けたりしない、大事に大事に手渡してくれるような作りになってた。

ゲームを知ってる人にはベタな展開やお約束もたくさん盛り込まれているんだけど、そのベタさが彼らの語る「現実」を際立たせているようにも思えたし、同時に、彼らがゲーム的に誇張した「現実」がものすごーくリアルに見えたりした。

「原発」をお題に遊ぶという心意気は、現実を軽々と乗り越えて行くように見えて、これをできる人たちがいるという事に希望を感じるけど、でも彼らが進もうとするその一歩は重く、本当に軽い訳ないじゃん、という事を、大人の私は理解しておかなければ。

でもまあ、物語の意味とか本質は劇場に行って受け取るのが一番いいわけで、今まだ、間に合うから。

高校演劇をやってた人はやっぱりどこか心をくすぐられると思う。
中原俊の桜の園(初代)が好きな人も、シチュエーションにぐっとくるんじゃないかな。
ものすごく近い距離で一生懸命な高校生を見る、というのは中々圧倒的なものがあるし、役者としての彼らはとても魅力的。
過程にいる人たちにしかない魅力はどうしたってあるもんだし。
カードファイトクラスタの人もなるほどと思うだろうし(デュエルカードやってた世代がもう高校生なんだね・・・・・・)
ff11クラスタの人間でくずルームのカードバトルに笑って泣いた人は絶対!!楽しめるシーンがあるから!

と、誰かに進めたくて、共通項選りすぐって口にして見たけど、余りにも偏りすぎてて悲しくなってきた。

でも、是非いろんな人に目撃して欲しいと思ったの。