奈津に声をかけながら、おばちゃんの顔はどんどんしっかりしていき、目には光と、そして力が、戻っていった。
「言わんとき。」と奈津の口を手で押さえたおばちゃんの顔はもう、2人の子供を育て上げた、母親の、年長者の顔だった。
北村薫の「秋の花」という本で、似たようなシーンがあって、それを思い出した。
(完全にネタバレになるので、詳細は避ける。そしてそのシーンは、その時助けた側が口にする言葉も凄くいいのだ)
奈津への助け方も、良かった。「提灯」と例えている方がいらっしゃったけれど、足下をすっと照らし、寄り添って一緒に行くような。
「新しい時代」でアサイチに場面が切り替わるといのっちが満面の笑みでモニターを見つめてて、とても嬉しそうに「いい時代が来ましたね」といってた。
久しぶりに、やっぱいのっち、いい男だな、と思った。
以前、アサイチの冒頭で必ず朝ドラに触れることに若干の苦情がある、と言う話があって、では、少し抑えめにしましょう(週2くらいにしよう)となって、でも辛抱たまらずいのっちがその週3回目の朝ドラいじりをやっちゃったとき、
「朝ドラに触れるまでがアサイチです!」と言ったいのっち。素敵よ。いのっち。