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平清盛のことを語る

一週遅れで、ヤンチャものは大体寺社仏閣に弓矢を向ける@祇園乱闘事件

・清盛問題の家族会議中、中井忠盛がもう、あるかなきか感じで、ちょっと笑ったの。あれが凄い良かった。そのあとばーーんと殴って。でも、この人、怒ってないんだな、と思った。一族の手前殴ったんだなーと。

・明子と時子の対比。蟄居する清盛に明子だったらきっとちゃんと気の利いた物を送ったと思うんだよね。さらにそれに双六つけてくるような。それが明子の良さ。で、双六だけ送ってくるのが、時子の良さ。時子、面白い。

・私的には、神回と読んでいい面白さの回だったと思う。エア弓矢は絵としては笑えるんだけど、凄くわかりやすいロジックだった。
直前の忠盛との会話(清盛が、神仏を恐れず立ち向かう事が出来る人間だと信じて待っていた云々)もあったから、余計。
三上鳥羽ちゃんは、要するに、今の世に、白川院の世に、ピリオドを打ってくれる人物かどうか、と言うのを確かめたかった訳でしょう?そして、そう言う人物なら、今の自分の苦しみから救ってもらえるんじゃないか、と思ったんでしょう?

・豊原忠正のかわいさよ!清盛を「災いの子」と称した事を、身重の時子の前で口にした、と言う事を気にするエピソードも生真面目で憎めないなあ、と思うし、その後、キヨタに対してかけた言葉も、凄く、凄くいい。
清盛に対して、対立関係にある人物として描かれているけれど、この人はこの人で、単純じゃない、と言う事がわかる。

・清盛と三上鳥羽の対比。三上鳥羽の「なぜこうなったし」感がいいなー、と思ってみてる。

・清盛は、ちょっとずつ成長してる。やんちゃはするけど、やんちゃの理由がちょっと変わってきてる。「誰のため」と言う部分の「誰」の範囲が大きくなってきてる気がする。
ただ、基本的に清盛って人格者じゃないし、幼さ、やんちゃさは基本的にこのままで行くんじゃないのかなー。考えの微妙に浅い部分がなければ、(史実に照らし合わせて)ああはならないでしょ、と私は思ってるんだけど。