このお片づけには、いくつかの山がある。
というか、私が明確に「これを捨てるための機会」とどっかで思っている”山”がある。
そしてその、山の一つが、保育園に通っていた頃から持っている熊のぬいぐるみ、くうたである。
たぶん、物心ついたときに与えられた最初のぬいぐるみだったのではあるまいか。
どのぬいぐるみも、全て手放したが、これだけは、なぜか残っている
大して大切には扱ってないのに、です。
子供の頃の、遊びの主役は、彼だった。
従兄弟たちと面白がって「くうた伝説」なる物を作ったりもした。
くうた伝説……あ、あんい。祖父は確か、くうじろうっていうんです。
もちろん、擬人化も一通りやったし(擬人化は、それをどっかから冷静な自分が見ている、という所まででセットです)なんなら今でもやる。
その空想ネタが話のネタとして面白いときはサービス精神を持って披露もする。
かわいいんです。ぼろぼろだけど。
でも、一方で本当に執着でしかないな、と言う事もわかっている。
もうぼろぼろで、甥っ子にもあげられない。
次世代に引き継いだところで、捨てなきゃ行けない日は来る。
さっき、じゃあ、犬にでも与えてみようか、と思って渡したら、
珍しく犬が、なかなかの執着を見せたのだが(ぬいぐるみには普段執着しない)顔を咥えている姿見ているうちに辛くなってしまい取り戻してしまいました。
あーもう。どうしたらよかんべかー。
「捨てるときに目を隠したら捨てやすい」というのは、実はコンマリ以前から知っていて
やるんだけど、無理でした。
でも、捨てなきゃなんない。いつか捨てなきゃなんないんだし。
無理しなくて良いじゃない、と言われたらそうなんだけど、捨てたいのだ。
捨てないなら、大事にしたいの。