マカロン夫人「しくしくしくしく……」
ショコラ夫人「どうなさったの?マカロン夫人?」
マカロン夫人「皆がわたくしのことを『スウィーツ(笑)』といってバカにするの」
ショコラ夫人「まあ……」
マカロン夫人「お口に合わないのは仕方がないけれど、勝手に流行らせておいてこんなのってあんまりだわ」
パンナコッタ夫人「わかるわ……」
ティラミス夫人「いまだけよ……すぐに皆様、御忘れになるわ」
ナタ・デ・ココ娘「ティラミス夫人はそんなことないじゃない?いつの間にか、定番化して、皆様に覚えていただいて」
パンナコッタ夫人「私なんて、永遠のポストティラミス、のまま忘れ去られてしまったのよ」
ティラミス夫人「あら?私の後に続いたのはクリーム・ブリュレ夫人ではございませんでした?」
(パンナコッタ夫人、唇を噛む)
クイニーアマン夫人「おまちなさいよ」
「!?」
カヌレ夫人「私たちのこと、お忘れのようね」
「!?」
エッグタルト夫人「……本当にお忘れのようね」
マカロン夫人「どこかでお会いしましたかしら?」
クイニーアマン夫人「酷い!」
エッグタルト夫人「最低!」
カヌレ夫人「あんたなんか、味的にはこっちよりじゃない!」
マカロン夫人「ひ、ひどいわ!」
ショコラ夫人「まあまあ皆様、おやめになって。流行とはうつろうものよ。それでもこうやってお会いできるのだからよろしいじゃないの」
パンナコッタ夫人「ふん。さすがショコラ夫人。余裕ですこと」
ナタデココ娘「そりゃそうよね。なんてったって毎年ブームを仕掛けていただけるのだもの」
ティラミス夫人「ショコラ夫人だなんて気取ってるけど、バレンタインデーがなければ何も出来ないんじゃない!」
ショコラ夫人「な、な、なんですって……!?(ワナワナ)」
クイニーアマン夫人「材料のくせに!」カヌレ夫人「名前変えただけのくせに!」エッグタルト夫人「このチョコレートが!」
ショコラ夫人「きーーーーーっ!」