以前、鴻上尚史が
「その日の客席から人を選んで舞台に上げるという演出をしたことがあるが、もちろん仕込みです。素人が突然立って、演技が出来るほど舞台は甘くない」みたいなことを書いていたことがあって、もちろん、筋も何も知らない素人なら当たり前じゃないか、と思わないでもないんだけど、ただ、実感として、本当にその通りです、と思う。
素人が突然舞台に上がって何か出来る、と言う確率は極めて低い。
アキはもちろん練習もしたし、本読みもしてたとは思う。でも、芝居自体の専門的なレッスンは受けてないでしょう。そう言う描写はなかったし、当然あるだろう、と言う感じの事務所でもない。そんな状態で本番にぽーんと入れられて、及第点が取れるほどーましてや、高得点が取れるほど、簡単な物じゃないんじゃないかな。(多くの新人俳優は、ある程度レッスンを経てテレビの前に立ってると思うよ。受けられるレッスンは、事務所の方向性なんかでちがうだろうけど。それは、付き人をする、と言うのとは全然違うメソッド)
以前芝居をしていたときに、初舞台の人と何回か組んだことがあるけど、どこまで出来るか、役者に対してはひたすら「堪え忍ぶ」時期があるだろうと思います。役者にとっては、もがく時期。もがけよ、とだけ伝えて待つ時期、というのはあります。
それは、役者だけの話じゃなくて、本当は、全ての若い人に対してそうだと思うのです。
小野寺ちゃん呼ばれた瞬間の埼玉と沖縄の子、ちょーーよかったze!