アキの、ぺらぺらと口だけが動いて、動いているうちに本音が混じって、喋ってるうちに、
「あ、そうだ、私アイドルになりたいんだ」
「あ、そうだ、私ウニとりたいんだ」
「あ、私、やっぱり東京嫌い」
「あ、でも、ユイちゃんとアイドルになりたい」
みたいに、私、こう思ってるんだ、と言う事を確認する、みたいな、それはなんだか支離滅裂なんだけど、リアリティがある。ここ何回か、アキの言葉って、ずっとそんな感じで書かれていて、そのさじ加減、上手いなーと思ってる。
アキの言葉は、気持ちの模索。模索中だから、説得力を持たない。でも、嘘でもない気はしてる。