id:skbn
ごちそうさんのことを語る

しかし悠太郎が、め以子を信用出来るようになるのはいつなのかなあ。
今回の「浮気を疑う」という構図を見ると、め以子が夫を信頼してないように見えるけど、これ、逆だよなー。
言った時の相手を信用できなくて取り繕って事をおおごとにする、というのは、相手を、そして相手から受け入れてもらえる自分を、信じていないって事だもんなー。
め以子は逆で、根本的に悠太郎を信じているように見える。だから、あの埒のあかないやり取りの中でも、悠太郎のみと向き合ってきたし、「嘘を付かない」と信じてるからこそ、「ごまかした」という事実を重く捉えるんだろうと思う。

亜貴子も悠太郎と同様で、幼馴染と言ったって、離れてる期間の方がずっと長かったろうに、未だ信用できる相手はゆうちゃんだけ、なのだとしたら、それってインプリンティングみたいなもので、他人と信頼関係は築けていないのだから、悠太郎と一緒になったところで、寂しさも、孤独も、そんなに変わらないんじゃないかなー。

彼らが「他者を信頼出来ない、ひいては他者から無条件で受け入れられる自分自身を想像・信頼出来ない」ようになった生い立ちを思うと哀しいけれど、でも人は、生い立ちのみで生きるにあらず、ですからね。

め以子だって、信頼関係を想像できるから、それを構築できてるけれど、いつだって受け止めてもらえる自信満々、なわけ、ないんですよ。
どんば生い立ちだろうと、孤独も闇もそこにはある、んですよ…