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花子とアンのことを語る

物語の登場人物を受け手と倫理と道徳でジャッジするのって、本当に意味がないことだと思うんだけど(好きだの嫌いだのは別)…この浅慮で無神経なお嬢さんたちを、「思い通りの運命に賢いおつむと想像力で立ち向かう、けなげないい子」「この時代にありながら賢いおつむと想像力で現代的な価値観を持つ子」のように書くのはやめないか…。

他の兄弟姉妹と明らかに格差のある生活をしておいて、ただ一人教育にお金をかけてもらってるという状態で、アルバイトをしても特に仕送りをするわけでもない、って。(そしてそれを嬉々として父親に報告して喜ぶ父…いや、あの父は、ばかっぽくてそんな感じ、だったけど…この花、見えない所でちゃんとお金送ってました、という風には見えないから、送ってるなら妹から「お小遣いありがとう」って手紙を読ませるとか、情報として挟み込んだ方がいいよ、って中園さんに言いたいレベル…)

「将来が決まってないのはわたくしだけね」ってあれ「普通にいろんな選択肢があるけれどやりたい事が決まってないの」って種類の物だったよ…「もっと勉強したいけどこれ以上家族に迷惑をかけられない」とか「東京で翻訳の仕事がしたいけど、もっと堅実でお金になる仕事をするべきではないか」とか、悩みがそのレベルにすら行ってない…「想像力」や「賢さ」の説得力なさ過ぎでしょ…。

ていうか、はなのあの鈍感さは、娘時代に実家に帰らなかった事によるものであり、実家の窮状を全く理解してないってことなのかしら…はばたけーそうぞうのつばさー