家に不満を持ちながらも、その家に三人の教え子を招いて、再会を喜ぶ事を優先する東堂に対して常子が昨日の放送で感じたであろう事を口にしたり、同情したりする事が如何に無駄で、失礼な事だろうか、とわかる三姉妹を東堂があの家に「お招き」した日。気をまわす、空気を読むって根本的には自分の妄想でしかないのよね。
そして「あなたの暮らし」は「いろんな暮らし」って事だ。
そしてこの狭い家で東堂が「夫との時間がもっと欲しい」と感じる事。要望が一緒に暮らす夫を少しでも元気づけるものである事。気鬱にしてる家族と暮らすのは辛いからね。暮らしは箱ではなく住まう人であるっていうのも徹底してるな。それで、その箱をちょっとなんとかするくらいしかできないって事も。
からの、今日。
東堂夫、初めて笑ったのが部屋をまず見て夢中になって喜んでいるチヨをみて、っていうのが良かった…でもその時点で、チヨは夫が笑っているのにまだ気がついていなくて、評価を訪ねて、笑っているのを見てハッとする、というのもまた良かった…賢者の贈り物夫妻じゃないですかーやだー「細やかな心遣いが生活を豊かにする」その事自体を、千代もまた忘れてた。実際の生活に追われて、以前ほどに実践できていなかった。現実を受けいれていくしかないと思いながら不満はあり、妻を思う夫には、それもたまらない現実だったのだ、というのがわかる流れだった…
本当にめんどくさい書き方してるよね。基本中庸というか、単純化はしていない。環境に準じたキャラ設定、はあってもキャラクターは当たり前に迷うしぶれるし、つまり、矛盾を抱えてる一つの個体であり、現実にはその都度優先順位つけて選択していくしかないって事を誠実に描いてる。