愛知県陶磁美術館
特別企画展
ヘレンド
―皇妃エリザベートが愛したハンガリーの名窯―
ちょうど「担当学芸員による展示解説」が開催され、参加。
館のアクセスの悪さからは異例らしい大人数の中高年がぞろぞろと2時間、お話をたっぷりうかがいました。
お話の途中でときどき参加者の様子をうかがうと皆さん一様に熱心な顔つき、時間の長さと年齢層を考えると驚くべき脱落者の少なさでした。最近の学芸員の方はトークも達者でいらっしゃると感心。
大貴族伝来の食器セットの破損による欠落を補うというニーズを満たすため、昔の名品をそっくりに模倣することで企業としての発展の礎を築きながら技術的ノウハウを蓄積し、ブランドとしての名声を博してのち、共産国家時代の国営企業化の困難の中生き抜いて今があるという、ドラマチックな来歴も興味深かったです。
展覧会のことを語る