赤い靴
・現代のいわゆる先進国の感覚では、こういう対立は何とか話し合って解決しようよという流れになるんだろうけど、これではロマンが成立せず、70年近く前だからできた作品なんだろうな、選択肢の増加により悲劇に溺れる余裕なく矢継ぎ早に問題解決を迫られる現代って疲れるけどやっぱり現代のほうがいいかなわしは...
・アンデルセンの「赤い靴」は虚栄心をいさめるというテーマ、この映画はざっくり言って愛と才能の対立が招く悲劇、というテーマかと思うけれど、あまりに強い目的意識や渇望などが個人の制御を超えてしまうことを描いたと考えると、あえて業という赤い靴を自覚的に履き力尽きるまで踊り続けようとしているかに見える中村うさぎの行く末が気になる
・劇中劇的なバレエの演出が面白かった
映画今日観た映画(DVD)に3行コメント!のことを語る