より。ある中高年女性少女マンガ家(大金持ち)が、主人公(工務店の女性現場監督)に自分の城(城みたいな豪邸)を建てて欲しいと持ちかける話。その漫画家は、自分の城に(破格の条件で)自分が目をかけたイケメンパティシエとイケメン建築士の仕事場を提供しようとする。だが、パティシエは条件が良すぎることを理由に(ツバメに近いような扱いは嫌ということ)、断ろうとする。そこへ漫画家の税理士(漫画家と同年代の女性)が説得にやってくる。
建築士「しかしですね 中山さん(※パティシエ)にも矜持がありますからね ツバメもどきの扱いは」
税理士「青二才のくせにツバメもどきになろうなんて片腹痛い / 若いツバメが欲しけりゃ その才能を持った人間に金を出すわよ ただの菓子職人だの建築士だのにその価値があるとでも!? / あんた達みたいな若造は 生意気言わずに 額に汗して働いてりゃいいのよ!! そうすりゃおのずと 援助してくれる金持ちが出てくるものよ!! / ほんとにまったく 若いっていうだけで つけ上がるんだから」
このせりふがスカっとするのは、構造を破壊する力があるから。
老いた、性的な市場価値の下がった人間は、若く美しい(それだけで価値の高い)人間に、下心をもって近づくものだ、という構造。さらには、女性が男性に金を出して援助する、という関係は不健全だとする構造。
けれど現実には、そうじゃないかかわり方も両者にはある。
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