『外道クライマー』宮城公博 漫☆画太郎作品を読むときのように笑い、映画『エベレスト 3D』を見るときのようにゾーッとする、そして『ルパン三世 カリオストロの城』での空中でのルパンや地下や水中でのルパンを強烈に思い起こさせる一冊だが、「魂を揺さぶられる」なんていう形容詞はこの作品には使えない。 そんな紋切型では紹介できないバカさ下品さ、そして真剣さで彩られた沢ヤの生活が、モノクロの紋切型を弾き飛ばすくらいにカラフルすぎるからだ。 高野秀行とルパン三世、未来少年コナン好きには特におすすめしたい。