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今日読んだ本のことを語る

「モモンガの件はおまかせを」
似鳥 鶏(にたどり けい)文春文庫
動物園の飼育員さん達が活躍する、動物絡みのミステリー。シリーズ第4弾。

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伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」
読書リハビリ本。
サクッと読みやすくて、それでもやっぱり伊坂作品でよかったです。
斉藤さん、私も会いたいなー。どこにいるのかしら。
そことそこがそう繋がって、でもそこは関係ないのか。となったり。
読みやすいしさっぱりしていていいね。映画も楽しみです。

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桜木紫乃「ホテルローヤル」

各省の侘しさもだけど買って五年経つのに驚いた。

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井上靖「愛」(角川文庫)
実家の本棚の雑多なコーナーにあった、本文100ページに満たない、三つの作品からなる短篇集。「結婚記念日」「石庭」「死と恋と波と」。

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関西のレトロ喫茶店の写真がいっぱい載った本~。

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「持たざる者」金原ひとみ
このタイミングでこの本を読んだことをちょっと後悔している。
震災をきっかけに人生が変化した四人の男女のお話。
みんながみんな何か空虚や焦燥感を抱えている。
持っている人を羨みながらもその人も他人を羨んだり、悩んだり、何かを抱えている。
いつも物事も相手の気持ちも何もかも本当のことなんてわかりっこない。
4章はちょっと毛色の違うお話でした。

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青列車の秘密 / アガサ・クリスティ、青木久恵訳

積ん読消化
面白かったけど、えっそんなこと言ったっけ?誰が?とついていけない部分があったのでまた読みたい。

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君の膵臓を食べたい / 住野よる

・えっ、なにその結末は!
・全体的にはまあまあだが時々とても良い描写がある
・特に涙しなかった

・女の子が表情豊かなので僕との対比で映画ウケはするかもしれない

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こころに効く精神栄養学

精神疾患と食事の関係について精神科医が一筆。
イラストはツレうつの細川てんてんさん。
拒食になった反省をふまえて、栄養学の勉強をしたいなと思う。声楽の体づくりにもなるし…
某キャンは資格試験対策に特化したものなんだろうか。
栄養士になるわけじゃないけど勉強だけしたい、という場合に何かよい方法はヤフー知恵袋?

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『ハイン 地の果ての祭典 南米フエゴ諸島先住民セルクナムの生と死』アン・チャップマン・著/大川豪司・訳

失われた文化の本だと知っていたのに、セルクナムの神話体系とその演劇・儀式表現の魅力に引き込まれ、最後に彼らが滅んでしまう段はつらいものがあった。セルクナムの壮大な男と女の騙し合いに基づく神話は、レオ・フロベニウスがアフリカで現地の吟遊詩人たちから採取した物語集『ブラック・デカメロン』を彷彿とさせる。かつて女が社会を支配していたというのはもしやアマゾネスで、セルクナムの先祖は彼女らの支配地から逃れてパタゴニアに辿り着いたのでは、などといろいろ想像するが、それを確かめる方法はもはや永遠に失われてしまった。

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知念実希人『螺旋の手術室』

ミステリー。
誰も救われないヤーツ。
一気に読んでしまうスピード感、勢いは良い。
トリックはまあ普通。そこを楽しむ作品ではない感じ。
無駄死にする登場人物とストーリーの盛り込み過ぎがやや気になる。
伏線の回収お疲れ様です。
手元に残しておきたい本ではないけど、主人公の行動力に☆3.2。

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村上龍、伊藤穣一「個を見つめるダイアローグ」
10年前の本だけど、風化してないというか現代の日常をなぞる感じの対談本。伊藤穣一のことを村上龍が「ジョーイ」と呼ぶから「じょうい」と読むの!?と思ったけど日本語名はやはり「じょういち」でした。

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「萩原朔太郎と室生犀星 出会い百年」(前橋学ブックレット)
去年の秋に富山に行った帰りに金沢で買ってた小冊子をようやく読む。

犀星の詩に感銘を受けて熱烈な恋文の様なファンレターのようなものを送った朔太郎と犀星は三日をおかない文通を続ける。前橋駅で初めて会った二人は互いに「イメージと違う」「カッコつけてる」みたいに第一印象は良くなかった/期待ハズレであったようだ。犀星は(気を使う性分らしいのに)無一文の状態で、一ヶ月近く前橋に逗留するがそれは萩原家が用立てて、まさかそんなに長逗留になるとは(多分)思ってなかったので(多分)萩原家としてもそろそろ帰らないかと思ったと思われる。それはそれとして、一生の友人となる。
後半は孫同士を迎えた対談。「文豪の娘は離婚する」「犀星は足フェチ」。

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年内になんとか読み終えた。
『流転の海』シリーズ第7部なので結構前作までの内容を忘れてて、「これ誰やったっけ?」とか「それなんの事やったっけ?」という現象が多発。

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帰って来なくなった猫のノラと、入れ違いのようにやって来たクルツという2匹の猫との日々。
ノラがいなくなって百けん先生とにかく毎日泣いて暮らします。
読んでるこっちまで「ノラや、お願いだから早く帰ってきてあげて」という気持ちになってくる。

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雑誌「ケトル」黒柳徹子特集面白かった。ところでこの「アニマルパーリン」って「アニマルパーソン」の誤植?

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『黄金のプラハから来たイエズス会士』読了。ナチスとソ連により祖国から追われ、様々な偶然により戦後直後の日本に赴任、神父の業務に学生指導、研究者としての論文発表に、復興期の大学運営に学生運動、上智大図書館建設などの困難をくぐり抜けた経験、そして神と人と死の関係などが語られる。祖国チェコで出版されたものを神父自身の提案で、日本側著者と日本向けに整理し、追加改訂してある。上智大時代、正しいことをはっきり言うので「泣く子も黙るアルムブルスター」と言われた真理追及者らしい。話し言葉・書き言葉ともに日本人よりもエレガントと言われる日本語も読み応えがある。

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『垂直の記憶 岩と雪の7章』山野井泰史、ヤマケイ文庫

なんというか、山野井泰史・妙子夫妻は、一般人とは人種が猿人と原人レベルで違うな、と読んでいると圧倒される。

「僕は初めてのヒマラヤ登山で、八◯◯◯メートルの頂に立てた幸せな人間になったのだ。この場所が僕には天国のように感じてしまった。
『ポーズをとるから記念写真を撮ってくれ』
『暖かいね、寝ていきたい』
『そんなに疲れなかったね』
三人ともまるで日本の山にでもいるように、勝手なことを言いながら、この時間を楽しんでいた。
(略)
僕達三人は頂から少し下り、風の当たらない場所に行き、少…[全文を見る]

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『凍』沢木耕太郎、新潮文庫

山野井泰史は偉人だが、妙子はその上を行く超人だと改めて思う再読。彼女が持病がなく、高所でもばりばり食べていたら、世界の壁の登攀史はどうなっていただろう。そんなことを考える。そしてそんな夫妻の世界をここまで書いた沢木耕太郎もすごい。リアリティーとユーモアに、ページをめくる手が止まらない。

「同じ病院に小指を詰めた暴力団員が入院していた。あまり痛い、痛いと大騒ぎをするので、看護師が言ったという。『小指の一本くらいでなんです。女性病棟には手足十八本の指を詰めても泣き言を言わない人がいますよ』」

もちろん凍傷でね。

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『外道クライマー』宮城公博

漫☆画太郎作品を読むときのように笑い、映画『エベレスト 3D』を見るときのようにゾーッとする、そして『ルパン三世 カリオストロの城』での空中でのルパンや地下や水中でのルパンを強烈に思い起こさせる一冊だが、「魂を揺さぶられる」なんていう形容詞はこの作品には使えない。

そんな紋切型では紹介できないバカさ下品さ、そして真剣さで彩られた沢ヤの生活が、モノクロの紋切型を弾き飛ばすくらいにカラフルすぎるからだ。

高野秀行とルパン三世、未来少年コナン好きには特におすすめしたい。