慣れるということに関して。 スポーツにしても勉強にしても人間関係にしても、実際は一回一回違う体験で、完全に同一の体験などない。 けれどもその個々の体験それぞれが常に一回限りということは、たいてい意識の外においやられている。似た体験と重ねられ、パターンとして認識され同一化される。それが慣れるということで、慣れれば失敗は減るけれども、慣れすぎれば、個々にあったはずの新しい体験の発見を失いやすくなる。 何かに慣れるということは、その何かに対して鈍感になるということかもしれない。