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打ち切り童話のことを語る

「ツバメさん、ツバメさん、小さなツバメさん。 私の剣のつかからルビーを……
 えっ、し、死んでる?!……昨夜の、季節外れの大寒波のせいか?ああ、なんてことだ!」

黄金に輝く、目と剣の柄に宝石をちりばめた王子の像の瞳からは、
止めどもなく涙が溢れ続け、やがてその像は街の人から
「悲しみの王子」と呼ばれるようになりましたとさ。