●『オトメの身体 女の近代とセクシュアリティ』 川村邦光(紀伊国屋書店)
確か出版してほどなくくらいの頃に一度読んだもの。明治末から昭和初期にかけての未婚女性向け雑誌の投稿欄や広告を元に考察されたもの。昔読んだときは生理用品の歴史の部分ばっか印象に残ってたが、今読み直すとそのほかの部分もおもしろい。当時最先端とされていた進化論を元とする思考法や衛生学などの「科学」が女性の生活や身体観、美容に対する考え方等に大きな影響を与えたことがよくわかる。
●『The Mysterious Benedict Society』 Trenton Lee Stewart
イラストがちょこちょこ入ってる児童書なんだけどけっこうな分厚さ(^_^;) 孤児院にいる天才少年が奇妙な募集広告(“Are you a gifted child looking for special opportunities?”)を新聞で見かけて応募してみる話。いじわるなトリックや引っかけ、誘惑が混ざってる試験ばっかが続いてて、いまだそれがなんのために行われてるかは説明なし。この手のは当たり外れが大きいけれど、どっちに転ぶかなー。今のところはおもしろい。
いま読んでる本のことを語る