【苦笑い】【今日見た夢】
顎で軽くわたしの弟や妹の部屋を示しながら君は言う。
「だからねえ、おれん中ではあれはもうlittle brotherであれはlittle sisterだから。もう家族としてホールドしてるから」
あんたもその中に入ってるから。
君の目がまっすぐにわたしをのぞきこみ、それを伝える。
ああ、そうなんだね、ありがとう。ちょっと苦笑い。まだホールドしきれないのは、あいつだけか。それは、わたしも君も気づいている。でもいずれできる、そう君は思ってる、自信を持っている。
雑誌と、置かれていた他のマッチを手にし立ち上がりかけた君に、わたしは手の中でもてあそんでたマッチを差し出す。そうか、これは、母のではなく君のだったか。
君は流れるような動作でマッチを受け取り、煙草をくわえ、火をつける、その火をわたしに差し向けてすすめるように首を傾ける。
「……いや、わたしは煙草吸わないから。喉、悪いんだよ」
「のどよさそうに見えるのにねえ」
立ち上がりくるりと背を向けて、手をひらひらさせながら君は去る。
わたしはなんだかずっと苦笑いしていた。
君はそういう人間なんだね。意外なような、そのまんまなような。いずれあいつも君はホールドする。そのことを、わたしも確信する。
(なんだか不思議な気持ちで目が覚めた。この情景の前に見た夢は、よく見る夢で、グループに分かれて掃除をしなければいけないのに、まずそのグループをまちがえ、把握したら分担区域をまちがえ、まごついてるあいだに掃除のほとんどが終わってしまい、しかも誰にも責められもしなくてばつの悪い思いをするというものだった。その夢から、どこかで流れが変わって、上記の夢を見た。「君」は某有名選手。わたしは有名人を夢でよく見るけれど、彼は初めてだと思う。そして彼にわたしはさほどの思い入れはない。しかし、彼だったし、それがなんだかしっくりくるのだ。不思議な夢)
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