【『オナニストの手』『あいつ』少々ネタバレします】
下の物語、ネタバレしますが、
マスターベーションをどうしてもやめられない男が自分に嫌になって自分の手を切っちゃう、そしたらその手が……って話。
わたし初め読んだとき、
そうか、去勢より利き手失うほうがまだマシなんだ、へー
って思ったんだけど、今は、その後の展開とか考えても、
やっぱ自分の意思で扱えない「汚らわしい部品」と「自分」みたいな扱いなんよね。考え方が。
前に書いたことある須和雪里の『あいつ』も、「汚らわしい部品」と「自分」の対峙の話なんだけども、そっちは最後に、その部品（とそれが象徴する自分の汚らわしさ（性を汚らわしいものとする自分））も自分の一部として受け入れられるようになるんだけどね。
　
どこでこの差がつくのかな。