過去生き残れたことと今生きてしまえてることとこれからそれでも生き抜くこととの折り合いとか 近親者の死をプロパガンダに利用され政治的問題とされ、嘘でかためた弔いしかできない無念とか 憎むべき相手を公けに憎むと言わせてもらえない理不尽とか 若いゆえの無鉄砲とか理想とか オートマチックに「処理」されていく人間とか 処理する側の顔がほとんど映らずカオナシだとか 処理される「人間」の祈りとか 濃密だった。