プリセツカヤの父親はスパイ容疑である日いきなり連れ去られ、40年だか50年だか後まで居場所どころか生死もわからなかった。母親も疑いをかけられ、何度も長期の取り調べを受け何年も監視され続けた。実際は連れ去られてすぐに殺されてたらしい(記録が出てきた)。 『すなの音はとうさんの声』は、生まれる前に出征した顔も知らない父親の遺骨がわりに届けられたのは、南方の島の砂が入った骨壺で、という話。それでもカティンの被害者よりはましかもしれない。