グイン・サーガのキャラクターの性格づけがどんどん変わってきちゃいませんか。変わっちゃだめだとは言いませんが、えこひいきがすみませんか、
だったらどうだったんだろう。
それにもああして抗弁してたんだろうか。
スタコメで書いたとおり、同居人が言った、「病気がしんどくてあそこしか楽しいところも逃げ場もなくなってたんじゃ」というのがほんとのとこだったんじゃないのかと思うのだが。
そんなものを垂れ流すなプロだろう、って?
プロになりきることもできなかった、そこをみんな愛したんじゃないの? そんで、そこを憎む人は憎んだんじゃないの?
『森娘~』読むとわかる。笙野頼子がどんだけ嫌いえせもの扱いしようとも、結果的にはどこか似た生涯を彼女は生きたと思う。
それから。
グインとBL以外なら、けっこう読んだという層はかなりいる。
そういう層にとって、あの論争はわけわからない部分はたくさんある。少なくとも、小説道場を読んでた身には、少なからず言いたいことがわかる部分がある。
「わたしはバイで」なんて部分は不要だ。ただ、『小説道場』読んでみてくれ、それと同じように自分のあとがきについてでなく、中島梓として、キャラの変化を解説してくれ、矛盾がないと思うかと尋ねてみれば少しは違ってたんじゃないかな。それすら希望的観測でしかなかったのかもしれないが。
わたしは『猫目石』と『時の石』が好きだった。おかしなことかも知れないが、グイン・サーガに好きなキャラなどひとりもいなかった。最初から。だから結局読めなかったんだ。
著者の思い入れの強い作品に、わたしが入り込めないこと、好きなキャラが存在しないことが多々ある。
そのへん、何があるのかもしれない、わたし個人に。
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