マッケン『夢の丘』、同著者『白魔』の解説で「すごいけど二度と読みたくない本」という評価を誰だったかイギリスの作家に受けているってんで読み始めたのだが、 三分の一くらいだろうか、どんどん不穏になってきた。『ドグラ・マグラ』のようなものを、もっと日常的なレベルで追体験していく感じ。目の前の現実を、あらまほしいものに個人の脳が脳内だけで変換していくのを、手をひかれながらついていく感じ。 戻れなかったらどうなるのだろう。