実母ちゃん
電話
「もしもし、実妹ちゃん?部屋に行ったらもぬけの殻で引き払った後だった。何か知らない?」
「マンション買ったって言ってたから話で聞いた条件で不動産検索したら、かなり該当する頁があったよ。後でURL送るね」
LINE
「実弟くんこんにちは。実母さん引っ越したみたいなんだけど、何か知らない?」
「『引っ越しました。住所は(ry)』ってメールが、昨夜突然来た」
残されていたのが燃えないゴミでフランなアレじゃなかっただけよかったです。
/母
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実母ちゃん
電話
「もしもし、実妹ちゃん?部屋に行ったらもぬけの殻で引き払った後だった。何か知らない?」
「マンション買ったって言ってたから話で聞いた条件で不動産検索したら、かなり該当する頁があったよ。後でURL送るね」
LINE
「実弟くんこんにちは。実母さん引っ越したみたいなんだけど、何か知らない?」
「『引っ越しました。住所は(ry)』ってメールが、昨夜突然来た」
残されていたのが燃えないゴミでフランなアレじゃなかっただけよかったです。
実母ちゃん
いま起きたことをありのままにお伝えしたいと思います。
正月に揉めて以来会っていない母の住まいにふと思い立って来てみました。
引越していました。
うちが保証人なんですよ。大屋さんに頭下げて大量の燃えないゴミを引き取ってきました。
母の行方はたれも知らない。
継母ちゃん。父から借りた車が車上荒らしに遭って以来の電話。
「あんた最近来ないじゃない、どうしてるの?荒らされた車はこっちで直してるのよね、どうなった?」
「警察はオーディオナビの型番と固有識別番号で捜査するって言ってた」
「それで?」
「でも車検証と一緒に入ってた識別番号を控えた紙も抜かれてたんだよね」
「あら!プロだわ」
「うん、修理工場の人もそう言ってた。前に盗難にあった人もそうだったって」
「プロよ、プロ。プロのお仕事だわ。アハハ!そんなの探して出てくるわけないじゃない!」
「そうだねえ」
「そーよ!アハハハハハ!」
「・・・こ…[全文を見る]
「そろそろ継母ちゃんのお誕生日だな、いつだっけ」
と確認したら今日だった。おめでとうコールした。あっぶなかった!あっぶなかった!
継母ちゃん
オイルヒーターにスイッチを入れ、「しっかり働けよ!」と真顔でカツを入れていた。
実母
都内に住む末娘に都知事選のとき
「このままでは日本は滅びてしまいます」
というLINEを入れてきたとのこと。キバヤシか。
Ω ΩΩ<な、なんだってー!?
侵掠すること火の如く、謝らざること山の如し
実母
夫と餅を食べようとしたところ、レンチンしたらと言うので
「え~、はてこさんチンした餅嫌いなんだよね」
といつも夫に話している調子で言ったら
「なに言ってんのよ!だったら食べないでいいわよ!まったく何様のつもり?!」
とカチ切れた。
「だってうちの餅だよ?」
と言ったら黙ったが理不尽に憤慨し続けていた。
「はてこさんはかわいーなー」
と夫が喜ぶようなあらゆる口調、表情、服装、しぐさ、声音を母は憎んでいる。
年末に帰国中の兄とともに我が家へ訪れ、前夫とその再々婚相手と交友がある娘を怒鳴りつけ、姑とお局の嫌なところを足して2を掛けたような意地悪を繰り返して娘から返り討ちにあい、家を飛び出したきり、遥として行方が知れない。
今年は前向きに絶縁を検討してみようかなと思う。
釣り目の人形を立て続けに三体作った。
「なんだか目が釣りあがってるね」
「垂れ目だと素人っぽい気がして」
そんな理由か。
お洗濯だいすき継母ちゃん
「娘子ったらあたしのこと『妖怪漂白ババア』なんていうのよ」
夜な夜な台所で漂白を繰り返し、ふきんをぼろぼろにするからだそうです。
お洗濯大好き継母ちゃん
「ちょっとそれ洗っちゃうから脱ぎなさいよ」と娘のパジャマを朝から脱がせ、「追剥ぎだ」と非難されていた。
実母ちゃん作の人形を写メっていたらはっとした顔で突然の抗議。
「ちょっと、ママの知り合いに勝手にメール送るの止めて!」
「送ってないよ?」
「だってこないだ人形教室の先生からコメントがLINEに来てたわよ」
「LINEは全世界に公開されてるから誰でも見られるんだよ」
「じゃあLINE止めて!送らないで!」
「これはLINEじゃないよ」
オフラインとオンラインとメールとミニブログの区別がついていない。
もちろん全世界に公開されているはてなハイクの存在も知らない。
メールもネットもofficeもLINEも独学で活用している実母
「ママの知り合いにメール送ったでしょ」
「知らないよ?」
「じゃあなんでLINEに返事が来るのよ」
「LINEはメールじゃないし、ママのタイムラインははてこには見えないよ」
「だってママ教えてないもの」
「はてこはその人の名前も電話番号もメールアドレス知らないのにどうやって送るの」
「えー・・・」
ITの不可解な現象はだいたい娘のせいだと思っているところは両親とも同じ。
継母ちゃん
いつもペンダントやネックレスをしているが
「それ、とってもすてきね」
と言うと骨を抱える犬の目で警戒するので
「お洋服によく似合って」「肌の色に映えて」
など、「あ な たにとってもお似合いよ!」というニュアンスを込めると、安心して喜ぶ。
実母ちゃん
メールとlineを使いこなし、娘と無料通話できる携帯を持っているのに速達で簡易書留を送ってきた。
嫌な予感がしてもちおに検閲してもらったところ、母お得意の呪いの手紙テロであった。
盆休みに合わせて送ったらしかったが、読まずに塩をふって鍋の中で燃やし、灰はトイレに流した。
すっきりした。ニコニコしているもちおを見て結婚ていいなと思った。
実母ちゃん
政治の話から
「櫻井よしこってあの人怖いわね、女のくせに。子ども産んでないからああいうことを言うのよ」
「なに言ってんの?それこそ差別で偏見でしょ」
と議論が白熱し、物別れになりました。平常運転でした。母はまだまだ長生きする。
実母ちゃん
「ちょっと高いな、っていう食材を買う時、はてこの『外食することを考えたら安い』っていう言葉をいつも思い出すの。
はてこには、ほんといろいろ気づかされて助けられてるわ」
母に褒められるとか前回いつか思い出せないんだけど、なにこれ。最終回フラグですか。
継母ちゃん
「娘ちゃんが風呂場で足の指爪を剥し、今日外科に行ってきた」
という話を、大好きなお笑い芸人の話でもするような調子で話していた。
よく嬉しげに人の不幸話をするので「その人が嫌いなのか」「不幸話がすきなのか」と勘違いしていたが
「話題の温泉」「新進気鋭の芸能人」「噂の調理法」と同じくらいの比重で「最近の不幸話」があり
新鮮でセンセーショナルな話題が好きなだけで悪気はなのだと最近よくわかった。
ちなみに個人的な愚痴は話しても面白くないらしく、滅多にこぼさない。
継母ちゃん
食材はなんでも大量にまとめて買い、料理はなんでも大量にまとめて作り、痛んだら捨てる方針。
祖父にしばしばぎりぎりアウトな料理を出していたので舅いびりかと思い
わたしたち夫婦にもしばしばぎりぎりアウトな料理を出すので継子&婿いじめかと思ったが
最愛の実の孫、甥介1歳に出している野菜や果物もしばしばギリギリアウトだった。
悪意ではなくもったいない精神なんですね。
ちなみに残すに残せず苦悩する大人組に対し、甥介は淡々と口に入れ、べっと出している。