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とあるきっかけで、朝から明治時代の「五箇条の御誓文」に触れて、すごくいいなあと思う。150年以上前の文章だけれど、強靭な知性に圧倒された。ぼくは諸事に関わる深い議論の場に身を置くことが多いのですが、何百倍にも希釈された考えを聞くことにうんざりしている。ぼくはズシンと腹の底に響く言葉や考えが聞きたいのだ。そして、世の中の人にとって、腹の底からそうだね、真実だ、それでいこうと言ってもらえる考えをつくりたいのだ。考えることに近道はない!と思わないところから、励ましを得たのだった。

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お客さんの接待で急に美味しい店と2軒目に飲める店を探すことになった。ぼくは歩けば美味しい店にぶつかる人なので前者には困らない。ただ、ぼくはほぼ飲まない人なので「2軒目に相応しい店」をよく知らない。仲間うちで飲みに行く時の2軒目は「や台寿司」と決めているのだ(大人数で寿司桶に入った寿司を食べるのは絶対に美味しい)。というわけで、若い時に「お前、飲み会は時間の無駄だと思ってるだろ」と叱ってくれた上司のことを思い出す。そんなわけで「何でも苦労はしていくものだな」と年を取ってから思いつつ、その上司がよく通っていたおでん屋を探すのだった。ぼくにはそういう先人や先輩の苦労が起業するまで全く分からなかった。しかし、逆に言えば、ぼくはそういう有り難さや苦労を深く知る機会を得つつあるのだった。

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今年の春くらいから、実は日本国政の最大の論点は「財政のプライマリーバランスをどう考えるか」だと思っていて、選択肢は3つあると考えた。一つ目は財務省・岸田政権の考え方で、国の合計負債は世界最悪で、国債依存してると金利が上げられず円の価値が下がり、悪いインフレになるだろうという考え方だ(おそらく)。二つ目はMMT的な考え方で、自国通貨建の自国の国債を、日銀が買っているかぎり、国家倒産はないという考え方だ(おそらく)。三つ目はIMFでは最近国債に対するリスク評価が変わっていて国債の返済及び利息の支払い実績で見るように変わっているし、そもそも…[全文を見る]

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1年ぶりに女性とデートをした。仕事が忙しくて4ヶ月放置していたのでフランス料理の店に連れていった。直前までカメラマンなしでPV撮影をしていたり、その日には過去22年の人生を根本から揺さぶる出来事があって、ぼくはレストランへ向かうタクシーの中で、極度の疲労と精神的な消耗で猛烈な吐き気と不安に襲われていた。なので、彼女が時間に遅れて来ても謝らなかったり、予算内なら何でも頼んでもいいよと言うぼくの好みは全く何も聞かずに注文していても気にしなかった。ぼくと彼女は別の宇宙からやって来て、たまたま同じテーブルを前にしてる感じだった。ぼくは肩書の…[全文を見る]

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世界史上で他国からの侵略や支配を受けたことがない国のほうが少数だとは知っていたけれども、近代においてポーランドは150年間、国家消滅していたのだ(1795-1945年)と改めて知って驚いた。祖国への溢れる郷愁や愛情が伝わってくる数多くの楽曲を残したショパン(1810-1849年)は多くの時間を他国で過ごし生涯も短かったけれど、誕生から息を引き取るまでの間、ずっと祖国を他国に占領されていたのだと思うと感慨深い。また近くのチェコでの社会主義による統制時代も43年間続いた(1946-1989年)。東ヨーロッパの国の多くは大体そんな感じだろう。かくして人生の多くを逆境や苦渋を舐める時間として過ごしているぼくだけれど、諦めなければ希望はある。ものすごい時間はかかるけど、人は失くなった国さえ取り戻せるくらいパワーがあるのだ。人はどんな絶望に遭遇しても希望を失ってはいけないのだと思った。

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あるニュースでマグロにも旬があるって知って驚いた。考えてみれば当たり前だけども。とは言え、マグロにはたくさん種類がある。調べてみると、大雑把に東北の日本海で獲れるメバチマグロの旬は秋、クロマグロの旬は冬、高知や九州の近海で獲れるキハダマグロは夏と秋、南半球で獲れるミナミマグロ(焼津ではこれが美味しい)は春〜夏の終わりまでっぽかった。つまり、マグロの旬は種類と獲れる場所によって変わってくるのだった。なので、自分の好きなマグロの種類と産地を覚えておくと役に立ちそうだった。ぼくは和歌山の紀伊半島で食べるマグロが好きなので、クロとビンチョウの旬が重なる時期は1〜2月、キハダとメバチは通年獲れるって覚えておけばいいのだ。そして、実際に、冬の勝浦で食べるマグロは感動的に美味しいのだった。

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西田敏行さんの『新日本名作座』って、どんな番組だったんだろうと思って調べたら、ラジオ深夜便の一時台によく再放送されていた番組だった(本放送は日曜日の夜早い時間にやってるっぽい)。ぼくはこの番組のテーマ曲(作曲家は「ひるのいこい」と同じく古関裕而である)が流れてきて、西田敏行さんと竹下景子さんが芝居をしてるのを聴いてると、安心して眠れるのだった。歴史を振り返ると、この番組はその昔、森繁久彌さんがやっていて(『日曜名作座』)、深夜のラジオドラマという印象がある。これに限らず、西田さんのあの優しい声が聴けないのはとても残念だ。

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アマプラ先行セールの今日、ついにSmallRingというメーカーの動画撮影用の120Wライト、ランタン型ソフトボックス、ライトスタンドを購入した。120Wのライトとは完全にプロ仕様。手元にあるアウトドア用の明るいライトの40倍のパワーがある。ぼくはずっといい照明さえあれば、下手なプロより、いい動画やスチル写真が撮れる(20年以上演出をしてきたし、一眼カメラもある程度使いこなせる)と思っていたので、ちょうどいいタイミングでいい投資をしたのだと考える。iPhone16Proと合わせて必ず元を取れるようにした。そう強く想っていれば、必ずそういう仕事に巡り合えるのだ!

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お客さんから撮影の仕事を貰ったので、AppleStore心斎橋店で触りに触りまくり、悩みに悩んでiPhone16Proを注文した。ぼくはこれまで制作物は、基本的に企画・脚本・演出・編集という監督業に徹していたんだけれど(これもぼくの本業ではない)、プロに依頼するとバカ高くて、撮影の勘所も大体掴んでいるので、自分でやってみることにした。明るい照明とソフトボックス、高速書き込みできるSSDさえあれば、なんとかなるのだ。あとジンバル、ピンマイク、スライダーを買い足せば、会社案内くらいなら自作できる気がする。ただ、この付属品を揃えるだけで、今回の仕事は赤字で…[全文を見る]

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大阪へ2泊3日の出張から帰ってきたんだけれど、人生で初めて降りた鶴橋駅がヤバすぎた。大阪のJR環状線の駅の周りは、大体どこでも4、50年前の日本の香りが仄かに残っているような気がするんですが、鶴橋駅の出口には煙が立ち込めていた。まるでトンネルの中にいるような暗い路地の両脇にはホルモン焼きの店やネオンサインの店が並んでいて、駅から少し歩くと本場のキムチを売ってる店があった。ある程度の知識はあったんだけれど、何も知らない人がやって来たとしても、「ああ、ここが日本の焼き肉発祥の地だ」と気づくくらい強烈だった。あまりに疲れていたので、迷路のよ…[全文を見る]

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今日は仕事をしないと決めて、ぐっすり眠ってから、渇水状態にある大河川の本流を調査してきた。4箇所をチェックして、増水時に100mあった川幅は30〜50m、深さは0.2〜3m、平均流速2.5/km程度であることが分かった。とにかくバカでかい川なので、消波ブロックのある激しい瀬や、落差の大きな堰堤などの難所をいくつも乗り越えなければいけないけれど、上流部のゴールに適した船着場を見つけられたことが今日最大の収穫だった。本流の流れにさえ慣れれば、渇水時には安全に下れる可能性が高いと感じた。しかし、平日の穏やかな河原は最高だった。ぼくは世の中のすべてと隔絶された、地平線と水平線と空がひたすら広がる光に満ちた景色が大好きなのだ。

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毎年、おせちは楽天で買っているのだけれど、今年は「金沢まいもん寿司」のものに決めた。まいもん寿司は金沢発の全国展開している高級寿司チェーン店である。石川県の復興を願ってのものだけれど、寿司屋のおせちだけあって、海産物が多くて気品に満ち溢れていると思ったのが決め手だ。もう一つ、年が明けて祖母の一周忌が住んだら、両親と妹を連れて、子どもの頃によく行った温泉のあるホテルへ旅行へ行こうと思う。ぼくも自分にできることから応援したいと思った。
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仕事帰りに、いつか川下りしたい本流のいくつかのポイントを見て周った。濁りはないものの、川は約0.5〜1m増水していて、川幅は100m、深さは0.6〜3m、水温20度以上だった。しかし、昨日の経験から「流速」という概念を覚えて、流速8〜10km/h(歩行速度の2倍)と計算して震えた。ぼくのパックラフトは世界最速と言われるモデルだけど、静水での最高スピードは5km/hで、流速4kmでも風のように速くなる。世界水泳の最高スピードでも8.9km/hなので、流速8〜10kmがいかほどのものか分かるだろう。たぶん太ももまで入ると、流されると思った。ただ3m近くある葦の林道を抜けて、辿りついた川は原野そのもので気持ちよかった。直近の150年を除けば、人類の歴史の大半はこういう原野のそばで営まれてきたのだった。

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お昼の投稿で、山下達郎さんのことを書いたので、「そうだ、やまたつ、聴こう」と思って、AppleMusicを探したんだけれど、山下達郎さんはストリーミングにほぼ楽曲提供をしていない方だった。ぼくは、もう2008年頃には全部の音源をデジタル購入してて、2015年頃にはサブスク全移行してるので、CDを買うという概念がない。ただ、すこし前に、性格も顔も可愛いけれど、暴力的にお金と権力を持っている女の子の家の引っ越しの手伝いをした時に、中学生の頃から使ってそうなボロいCDラジカセがリビングに鎮座していて、不思議に思っていたのですが、一気に謎が解けた。彼女はジャニオタだったのだ!あの高級マンションで、子どもの頃から使っているCDラジカセで彼女は毎朝毎晩ジャニーズ聴いていたんだと思うと、泣けてきた。彼女は、ぼくだけでなくあらゆるものを捨てて世界のどこかへ行ってしまったのだった。

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甥っ子に、ぼくが使っていた英英辞典『Oxford English Dictionary』のパーパーバック版をプレゼントした。「たぶん今は一語も読めないだろう。だから一生かけて、読めるようになろう」と言って渡した。あと、ぼくは高三の時に学年最下位からトップ3に入るまで勉強したので、勉強のコツを3つ教えてあげた。①分からない言葉や概念を放置しない。自分で辞書で調べるか、人に訊いて理解すること。人に訊かれて教えることは快楽だから、とにかく人に聞くこと。②テスト勉強は過去問や問題集で間違えた箇所だけを3回やる。この勉強方法だけで100%成績は伸びる。③ケーキは切って食べる。あらゆる勉強も仕事もまとめて捉えない。25分でできるくらい細分化して一個ずつ潰していけば、必ずできる。3つまとめて、『どんどん間違えて、失敗しよう(そのぶん成長できる)』とした。ほんとうに、この3つの考え方は大事なのだと、自分にも言い聞かせたい。

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会社を辞めて起業して5年目。はじめてお盆に休もうと思って、休んだ。ぼくはこの間に二人の祖母を亡くしているけれど、お通夜の時も、葬式の当日もノートPCを持参していた。1日目は、甥っ子2人と妹と一緒に人生初の4DXで『ツイスターズ』を観た。映画の脚本は前作のほうが遥かにいいんだけれど、「2時間ずっとUSJの乗り物に乗ってる感じ」というレビューがあるように、まるで4DXのために作られたような映画でした。2日目は、遠くに住んでいる友人が泊まりに来たので、7年ぶりに日本一旨い焼肉を食べに行った。炎天下の中、1時間も待ったけれど、1人1800円で日本一旨い焼肉をお腹いっぱい食べた。休みに入ってからも、HP、MP1状態だったけれども、そこそこ回復してきたので、明日から仕事に戻ります!

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借りてるオフィスからの帰り道にアラートが鳴って、ニュースを観て、大変だなと思った。とは言っても、何があっても、われわれは地面にへばりついてしか生きられないんだよなあと思った。人間がどれだけ頑張っても、自然には勝てないんだよなあ、とあらためて痛感させられる。また、これだけ化石燃料による地球沸騰化が顕著になっていると、人間が住める地球環境の維持と消費エネルギーの両立は難しくて、原子力発電の推進がもっと検討されてもいいんだけれど、日本は自然災害、海外は防衛やテロ対策の観点から難しいんだなあと再度痛感させられる。ぼく的には膨大なエネル…[全文を見る]

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Googleのトップに「南海トラフ巨大地震」というキーワードが出ていて、Yahoo!ニュースに転載された「現代ビジネス」の記事がきっかけなんだろうけれど、過去10年で6回目くらいの検索量(GoogleTrendsの予測値)かつ四国や宮崎県の人が多く見ていて、他人事じゃないなと思った。ぼくは水と食料にはまず困らない山に住んでいるんだけれど、懸念点は自宅倒壊と道路寸断による孤立状態かなと思う。とは言え、死ななければ、一番困るのはトイレと電気と調味料だなと思った。というわけで、浄水ボトル、小さいシャベルとナタ、排泄物の処理材と袋、長時間持つ薄いフラットLEDラン…[全文を見る]

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普段めったに邦画は観ないんだけれど、『雨あがる』(2000年公開作品)をチラリと観たら、話がよすぎて一気に観てしまった。「いったい誰がこんな黒澤明っぽい映画をつくったんだろう?」と調べたら、黒澤明の未完の脚本を、28年間助手を務めていた方が完成させて、映画化したものだった。さらに『博士の愛した数式』『蜩ノ記』『散り椿』など、自分がいいなあと思った最近の邦画はだいたいこの人の作品で、黒澤明イズムの継承を感じた。そして、その作品に感銘を受けた人たちによって、またいい映画ができていくんだろうと思ったら、ちょっとワクワクしました。

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1年ぶりに東京へ。商談を終えて、会社の社長からランチに誘われたのだけれど、鬼のように食べるのが早かった。ぼくは長く経営者のもとで働いていたのだけれど、「ご飯をゆっくり食べるヤツは営業ができない!君は営業に向いていない!営業マンでなくてよかったね!」とバカにされ続けていたことを思い出した。そりゃ社長にメチャクチャ気を遣って、いろいろ話をしていたら、食べるのは遅くなって当然だろう!絶対にオレは負けないぞ!と途中で黙って、爆速でご飯を食べた。こんなバカみたいな話が世の中にはまだ沢山あるのだ。食後のコーヒーを飲みながら、「ぼくら就職氷河期世代は、社会に出て以来、ずっと散々な目にあっているので、バブル世代の人たちの価値観や趣味に反発を持っているんですよ」と、ポロりと本音を漏らしてしまったのは内緒だ。