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短歌のことを語る

葦 × っている

背伸びした葦のあいだを這いまわる爽籟(そうらい)かまわずに行け

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芒 × 従

群れ鳥の主従争う喧噪を飲み込んでなお平らかに芒

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葉鶏頭 × のうち

干からびた世界の隅で葉鶏頭胸の内を曝けて立ちぬ

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えのころぐさ × 励

ころころと咲くえのころに励まされ行く野良猫は濃きかげを引く

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鬼灯 × ランプ

鬼の灯と名付けた先人を想うランプの熱をなだめ五年(いつとせ)

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烏瓜 × 少な

烏瓜朽ちゆくほどに空冴えり胸の錘をすくなくしていく

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秋桜 × あばれ

祭明け踏みしだかれた野の畔に秋桜ひくくあばれ咲いたり

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紫陽花 × 境目

境目を滲ませ咲いた紫陽花の罪とともに灼かれたくあり

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吾亦紅 × 炎

燃え尽きた炎の痕をたかだかとかかげて怖じぬ吾亦紅

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ランプ

境目
あばれ

かばん
っている
少な
のうち

以前やってた乱題詠で「泣草図譜 やまばと編」に使う短歌9種類をそれぞれの草花にくみあわせて詠みました。9つしか草花がないのでひとつだけは「鳩」×「かばん」で詠んでます。(さっきの)

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ゴミ箱は空にしたのにかばんから飛び出した鳩追いかける夢

お題:かばん

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字を間違えていました!!

越“へ” は誤りです
越“え” が正しいのです
ご指摘ありがとうございました

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西域を歩くがごとく月の夜を越へ若冲の葡萄訪ねる

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推敲と自作解説

・漁火(いさりび)をかこふ葡萄のむらさきや遠く遠くカナンといふ色
(海の民、フェニキア人、その特産物であったという布の紫もカナンと呼ばれていたのではないかということをウェブで拾い読みしてでてきたもの。「知るすべもなし」が論理的すぎてぶちこわしだなと思ったので言い換えました)

・有田から届きし一客あざやかな翡翠を隠す葡萄唐草
(当時福岡配属だった兄が一客だけ買って新婚家庭に遊びに来ました。高級品だし遺品になっちゃったし使うチャンスがありません。全面的に変えたのは碗皿のことを詠んでいるのが全然伝わってないじゃねーか!…[全文を見る]

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短歌のことを語る

漁火(いさりび)をかこふ葡萄のむらさきや遠く遠くカナンといふ色

有田から届きし一客あざやかな翡翠を隠す葡萄唐草

テーブルに葡萄一房置かれれば厭(あ)かないでいる証のようで

そうかなとまず云ひし舌くるくると凍った葡萄の皮を剥がせり

「この葡萄酸っぱいやん」と口に出す愚かなキツネは胸の中に

推敲しました

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漁火(いさりび)をかこふ葡萄のむらさきや知るすべもなしカナンといふ色

(葡萄・かなの詠み込み)

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藍の地に翠あざやかなる葡萄ひとり客の訪なひを待ち

(葡萄・かなの詠み込み)

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テーブルに葡萄一房置かれれば厭(あ)かないでいる証のようで

(葡萄・かなの詠み込み)

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そうかなと言っておいて迷う舌凍り葡萄の皮を剥がす

(葡萄・かなの詠み込み)

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「この葡萄酸っぱいやん」と口に出す愚かな狐がいつもとなりに

(葡萄・かなの詠み込み)